中村貞裕/1971年東京都生まれ。
慶應義塾大学卒業後、伊勢丹を経て、2001年にトランジットジェネラルオフィスを設立。カフェブームの立役者としてカフェ「Sign」をはじめ、「GUCCI CAFE」や「bills」などの運営を手掛けるほか、ホテル「CLASKA」、大阪の「堂島ホテル」、「the SOHO」などのブランディングやプロデュースなど、その仕事は多岐に渡る。8月には「bills」のハワイ進出を控えている。
中村貞裕の未来の授業<時間割>
(1)最強ジェネラリストの生き方論 -ミーハーはスペシャリストに負けない才能?-
(2)ビジネスパーソンの会社活用術 -クビになる覚悟でできることをやってみる-
(3)中村式マーケティング術 -立ち読みから、流行の“最大公約数”を知る-
(4)中村式人たらし術 -恋愛から学ぶビジネス人脈の作り方-
友達以上恋人未満のパートナーシップ
普通に企業に就職して、会社員として働いている皆さんは、専門の特殊技能があるスペシャリストというよりジェネラリストだと思うんですね。そうだとすれば、ビジネスをするときには、特定の分野に特化した人(スペシャリスト)をパートナーにすることが多いと思います。僕が社交場で出会ったスペシャリストたちとの関係性を維持するために心がけているのは、「常に自分から相手に好意を発信し続ける」ということ。いつでも仕事がお願いできる状態であるためには、恋愛でいうところの「友達以上恋人未満」の関係性(告白すればいつでも付き合えるスタンバイ状態)であることがとても大切なんです。
とにかくマメであれ
僕は一度できた人脈を途絶えさせないためにも、1年に数回は連絡を取るようにしています。なぜなら一流のスペシャリストたちは、引く手あまたで多忙を極めていることがほとんどだから。誰でも実践できてオススメなのが、パーティーなどで一度会った人には、その数日後に「先日お会いして、○○の話をした中村です」とメールを一通送っておくこと。そうすれば、名刺交換をしただけの人から一歩抜きん出ることができます。
仕事の依頼もしやすくなりますよね。会社のスタッフから「なんで僕、彼女できないんでしょう?」と言われると「お前はキムタクや向井理じゃないんだから、とにかくマメになれ」と伝えているんです(笑)。ビジネスにおいても、それは同じなんです。
誘いは断らない
もう一点「友達以上恋人未満」の関係性を維持するために心がけていることは、とにかく誘いを断らないようにすること。出会った人がこちらを誘うということは、無関心ではなく、一定以上自分に関心や好意を持っているということ。そのチャンスを無駄にするのは、デートの誘いを断るのと一緒。誘いを受けたら、できるだけ顔を出して、もっと仲良くなって、なんなら新しい人脈も築いてやる位の気概でいるべきですね。
経験を貯金しよう
もちろん人付き合いが増えればそれだけ出費はかかります。「それでは貯金ができない」と言われてしまうかもしれません。貯金も大切なことですが、20代のうちはそれ以上に刺激となる経験が必要な時期であり、多少のリスクを背負っても果敢にチャレンジできる時期でもあります。
これは読者全員が納得できる話ではないかもしれませんが、貯金のためにやりたいことを我慢したり、会いたい人に会わないで、後々「あのときあれをやっておけばよかった」と後悔するなら、多少出費は増えてでも、自分の経験値を高めるために積極的に自己投資するべきだと思いますね。読者の皆さん、今は「経験を貯金する」時期だと思いますよ!
本日の授業のおさらい
1.友達以上恋人未満の関係を築く
2.築いた人脈を無駄にしないためには、とにかくマメに!
3.20代のうちは出費が多少増えても、経験を貯金しよう!
※この記事は2013/06/19にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています
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