【いくつ当てはまる?】仕事が遅い人がやってしまっている4つの習慣

あなたは仕事が速い人ですか? それとも遅い人ですか?

【いくつ当てはまる?】仕事が遅い人がやってしまっている4つの習慣

あなたは仕事が速い人ですか? それとも遅い人ですか?

同じ量の業務をこなしているのに、定時に帰れる人がいる一方、いつも残業してしまう人がいます。いったい仕事が遅い人にはどんな共通点があるのでしょうか。

そこで今回、税理士の業務の傍ら『「仕事が速い人」と「仕事が遅い人」の習慣』(明日香出版)など、本の執筆業も行う山本憲明さんに、「仕事の遅い人」に共通する習慣と、それを改善するための「マイルール」について聞きました。自分の仕事、生活習慣と照らし合わせて読んでみてください。

仕事が遅い人の4つの習慣


まず、山本さんから見て「仕事が遅い人」に共通する習慣を4つ聞いてみました。

(1)メールの返信に時間を割き過ぎる


「仕事が遅い人の特徴に、丁寧なメールの扱いが挙げられます。メールは相手がいることなので、言葉の取捨選択など考え過ぎてしまうものです。また、たくさんのメールを処理しなければならなくなると、余計に混乱してしまい、メールの返信だけで多くの時間を割いてしまうことになります。

ですから、あまり丁寧に処理し過ぎず、負担にならない割り切り方をして、メールの時間を極力減らすのがよいでしょう」(山本憲明さん:以下同じ)

(2)残業を念頭に置いて仕事をしがち


「残業をすることを念頭に置いた時間配分をするのは、仕事の遅い人の特徴です。例えば18時が定時だとした場合、定時を過ぎても終電までは5~6時間はあるとの考えから、残業してダラダラと過ごしてしまいがちです。

そのため、厳しい時間の制約を設けることが、仕事を速める大事なポイントといえるでしょう」(同)

(3)休憩と集中の時間配分が決まってない


「仕事が遅い人はダラダラと休憩を取りがちです。会社員のころ、私は喫煙者でしたが、なにかと理由をつけてタバコを吸って時間を無駄にしていたと思います。

休憩時間と集中する時間のメリハリをつけるために、時間の区切りをつけるのは大切です。人それぞれ集中のバイオリズムは違うと思うので、自分に合った休憩の取り方を見つけるとよいでしょう」(同)

(4)だらだらとインターネットをしてしまう


「インターネット、特にSNSを無意識で見てしまうのも仕事が遅い人の習慣です。SNSは仕事に関してあまり生産的ではなく、かつ中毒性があります。ですので、例えば『SNSは寝る前にしか見ない』など、時間を決めることが大切です。

インターネットを使った情報収集に関しても、無限に情報が広がっているので、気がつくとだらだらネットサーフィンをしていることがあります。インターネットをする場合も、時間で区切るようにしましょう」(同)

仕事が遅い人に役立つ“マイルール”


それでは逆に、「仕事が速い人」に共通することはなんなのでしょうか。

「仕事が速い人は、共通して“マイルール”という、自分なりのルールを持っています。例えば『どんなに仕事が残っていても定時に絶対帰宅する』『朝早く出勤する』『無駄なインターネットサーフィンはしない』などです。

ですから仕事が遅い人は、マイルールを持つことが仕事を速めるポイントになるといえるでしょう」(同)

そこで、最後に先ほど紹介した「仕事が遅い人の4つの習慣」それぞれの改善に役立つマイルールを、具体的に紹介してもらいました。

(1)メールの返信に時間を割き過ぎる人に役立つマイルールの例


・メールを読んだら、そのときにすぐ返信する
・受信ボックスは空にするよう心がける
・誤字脱字や言葉遣いなどをあまり気にせず、内容の伝達だけに気を配る

(2)残業を念頭に置いて仕事をしがちな人に役立つマイルールの例


・仕事の終わる時間を決め、時間がきたら仕事の途中でも帰宅する
・早起きをルーティン化させるため、朝起きたらすること(シャワー、ひげそり、歯磨き、ストレッチなど)を決める

(3)休憩と集中の時間配分が決まってない人に役立つマイルールの例


・自分のバイオリズムに合った仕事と休憩のインターバルをつくる
・休憩を認識するため、休憩中にすることをルーティン化する(簡単なストレッチ、外の空気に触れる、お菓子をつまむ)

(4)だらだらとインターネットをしてしまう人に役立つマイルールの例


・SNSは夜寝る前だけしか見ない
・SNS等を自動ログイン設定にしないで、いつもパスワードを入力してログインする
・インターネットの毎月の通信容量制限を最小にする

まとめ


いかがでしたでしょうか? 仕事が遅い人の習慣に該当している人は、今回の記事を参考にしながら、ぜひ自分に合ったマイルールを設けてみてくださいね!

識者プロフィール


山本憲明(やまもと・のりあき)
税理士、中小企業診断士、気象予報士。山本憲明税理士事務所代表。H&Cビジネス株式会社代表取締役。
早稲田大学政経学部卒。卒業後、制御機器メーカー横河電機株式会社で、半導体試験装置の営業・エンジニアと経理を経験。10年半の会社員生活ののち、2005年、山本憲明税理士事務所を設立。主な著書に『「仕事が速い人」と「仕事が遅い人」の習慣』(明日香出版社)、『朝1時間シートで人生を変える法』(中経出版)、『社長は会社を「大きく」するな!』(ダイヤモンド社)がある。


※この記事は2015/12/21にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています

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