知っていると、なんとなく“仕事デキる感”が出てくる気がするビジネスカタカナ。そんなビジネスカタカナをスマートに使いこなせば、周囲からの評価もグッと上がるかもしれません。
今回は頻繁に耳にするであろう、6つのビジネスカタカナをお届けします。
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新入社員として覚えておきたい、よく使われるビジネスカタカナ語
プライオリティ|priority
「プライオリティ」は「優先度」「優先順位」といった意味を持つ言葉で、優先すべきものを「プライオリティが高い」、後回しにしても問題ないものを「プライオリティが低い」といった形で表現します。
また、少し珍しいケースですが、「優先権」という使われ方をすることも。他社よりも優先して商談に臨める際などに、「我が社にプライオリティがある」と言うことがあります。
【使用例】
上司A:資料作成の件、「プライオリティ」高めでお願いするね。
ボトルネック|bottleneck
「ボトルネック」を直訳すると、瓶(ボトル)の首(ネック)。これは、一般的な瓶の形における、上部の細い部分を指しています。どんなに大量に瓶に液体を注いでも、この部分が細くなっているとスムーズに溜まっていきません。
そのため「ボトルネック」は、「上手くいかない原因」「進行の妨げとなる要因」という意味で使われます。
また、「ボトルネック」には「拒否する理由」という意味もあります。「契約交渉が進まないボトルネックはなんですか?」と言えば、「契約交渉を進められない、拒否する理由はなんですか?」と同義になります。
【使用例】
上司A:計画が遅れていますが、「ボトルネック」はなんですか?
部下B:システムのプログラム自体が古くなっていることです。
リテラシー|literacy
元々の意味は、「正しく読み書きできる能力」のことを指していた「リテラシー」。ビジネスシーンではそこから意味が拡大解釈され、ある特定の分野に対して正しい、もしくは優れた知識があることを指すようになりました。
例えば、「ネットリテラシーが高い」と言えば、インターネットについて詳しい、もしくは正しく知っているというようなニュアンスを持ちます。
前述の「プライオリティ」同様、「リテラシー」も程度の度合いは高い・低いで表現するので、一緒に覚えておきましょう。
【使用例】
上司A:その分野に対して、「リテラシー」の高い人材を探す必要がありますね。
スキーム|scheme
事業やプロジェクトなどを進めるにあたっての計画や全体的な枠組みのことを、ビジネスシーンでは「スキーム」と言います。物事をスムーズに進めるためには、しっかりとした「スキーム」が欠かせません。
「計画」という意味から、「プラン」「プランニング」といった単語と使い分けが若干難しいですが、「プラン」は具体的な行動計画まではない大まかなものとなり、対して「スキーム」はより具体的に決まっていて仕組み化されている状態、というニュアンスが感じられます。
【使用例】
社員A:売上改善のためにも、まずは「スキーム」の見直しから始めてみよう。
ファクトベース|fact base
直訳すると、事実(ファクト)&基(ベース)。つまり、事実を基にして物事を捉えていく手法や考え方を、「ファクトベース」と言います。
ここでいうファクトとは、ハッキリと数字で表れているものや、適切な調査で入手したデータなど、確実に信頼できる情報のこと。物事の改善を進めていくために、現状のファクトを正しく見極めましょう。
ファクトを見誤れば、当然その後の考察も見当違いになってしまいます。
【使用例】
上司A:資料は「ファクトベース」で作るようにしてください。
ペルソナ|persona
多くの企業は商品やサービスを展開する際、それを使ってくれる顧客の姿を思い浮かべながら開発や改善を重ねます。
主に年齢や性別などの大枠で設定するのが「ターゲット」、「ペルソナ」はより詳細な人物像まで定義します。
世の中、全ての人に合った商品やサービスはなかなか存在しません。顧客のニーズが多様化している現代、「ペルソナ」を正しく設定することで、ターゲットとなる層の心に響く商品・サービスが作れるようになります。マーケティングの分野では、非常によく聞く言葉と言えるでしょう。
【使用例】
社員A:新サービスを作るうえで、もう一度「ペルソナ」を見直してみませんか。
仕事をしていると、知らない言葉に出会う機会がたくさんあります。そんな時は聞き流したりせずにその場で確認したり、後ほど調べたりして、自分自身への成長に繋げていきましょう。
【よく使われるビジネスカタカナ語まとめ】
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