2020年夏のボーナスは、増えた？ 減った？
支給された（前回よりも増えた）…22.0％
支給された（前回と同額・ほぼ同額）…36.7％
支給された（前回よりも減った）…19.7％
支給されなかった…16.1％
答えたくない…5.5％
ボーナスが「支給された」と答えた人は78.4％にのぼり、さらに58.7％が「前回よりも増えた・（ほぼ）同額だった」と回答。「前回よりも減った」とする声は19.7％にとどまりました。
「前回より増えた」と回答した人たちからは、「よく出してくれたと思う」（34歳／技術職・SE系）、「大変な状況だが支給してくれてありがたい」（25歳・技術職・化学系）といった喜びの声が多く、「前回よりも減った」とした人からも、「会社も大変だろうに、ありがとう！」（27歳／その他）、「冬ももらえるように頑張ります」（35歳／技術職・建設系）と、会社への感謝の声が寄せられました。
一方、やや不満を抱いていたのは「同額だった」と回答した人たち。「コロナ期間中がんばったんだから、もっとくれてもよいと思う」（33歳／企画・管理）、「ちゃんとした評価をしてほしい」（28歳／事務・アシスタント）、「ボーナスの基準や根拠が不透明」（31歳／事務・アシスタント）など、評価方法に対する疑問の声が目立ちました。
では、支給されたボーナスの金額は？ 具体的な額を聞いてみました。
10万円未満…7.0％
10万円台…17.0％
20万円台…14.6％
30万円台…14.6％
40万円台…9.4％
50万円台…9.4％
60万円台…6.4％
70万円台…1.2％
80万円台…4.7％
90万円台…1.8％
100万円以上…3.5％
答えたくない…10.4％
夏のボーナスの金額は、最も多かったのが「10万円台」（17.0％）。次いで「20万円台」「30万円台」（それぞれ14.6％）が続くなど、10万円未満〜30万円台の人が過半数を占める結果に。
一方で、「50万円台」以上とする声が約3割を占めるなど、企業の体力の違いによって格差が生じているようです。では、支給された皆さんはボーナスをどう使うのでしょうか？ その「使い道」も聞いてみました。
貯金…72.5％
家賃・生活費…31.6％
自分へのプレゼント購入…19.9％
生活に必要なものを購入…18.7％
親や家族へのプレゼント購入…16.4％
投資…9.4％
ローンの返済…6.4％
友人や恋人へのプレゼント購入…4.7％
仕事に必要なものを購入…2.9％
寄付…1.2％
その他…0.6％
他と大差をつけて「貯金」（72.5％）が圧倒的な首位に。2位には「家賃・生活費」（31.6％）と現実的な使い道が続き、3位でようやくボーナスらしい「自分へのプレゼント購入」がランクイン。
「貯金」を選んだ人からは、「給料が安いから」（34歳／企画・管理）、「失業が心配」（29歳／事務・アシスタント）、「世の中も自分自身も、何が起こるか分からないから」（30歳／専門職・医療系）といった声が多数を占め、将来に強い不安を感じて備えようとしている人が多いことがうかがえます。
企業によってはコロナの影響が出る前にボーナス額を決めたところもあるとされ、冬のボーナスはより厳しくなるとの見方も…。皆さんの実感はいかに？ 冬のボーナスについて予想してもらいました。
2020年冬のボーナスはどうなると思う？
今回よりも増える…17.9％
今回よりも減る…31.7％
冬のボーナスは出ないと思う…19.7％
わからない…30.7％
冬のボーナスは、「今回よりも減る・出ないと思う」という悲観的な声が合わせて51.4％と半数以上を占めました。「わからない」とする人も30％にのぼるなど、経済や家計の先の見えなさを物語る結果に。
非常事態宣言が解除されて以降は、やや回復傾向にあるとされる日本の景気。しかし、企業の業績の先行きは依然として不透明です。給与やボーナス、雇用の状況などはこれから大きく悪化する恐れがあり、私たちの所得はこの先いよいよ厳しさを増すとの予測も出ています。
近々訪れるかもしれない、家計の冬。皆さんのお金の考え方についても聞いてみました。
貯める？ 使う？ みんなのお金の考え方は？
もっとお金を使いたい…16.5％
もっとお金を貯めたい…70.2％
もっとお金を投資にまわしたい…11.5％
その他…1.8％
こちらでも、「もっとお金を貯めたい」との声が70.2％と圧倒的な結果に。「コロナで不景気だから」（29歳／事務・アシスタント）、「今後がわからないので少しは貯蓄を…」（34歳／営業職）、「老後が心配でたまらない」（25歳／専門職・医療系）、「今後、給料が減りそう」（27歳／技術職・機械系）、「また会社が休みになるかもしれない」（31歳／事務・アシスタント）といった理由が続々と。
一方で、「もっとお金を使いたい」（16.5％）と答えた人からは、「景気対策に！」（35歳／販売・サービス職）、「Go To トラベルキャンペーンがあるから」（30歳／技術職・化学系）など、政府の景気対策を積極的に利用することで経済を回したいとの声も。
最後に、「もっとお金を投資にまわしたい」（11.5％）とした人からは、「コロナ不況は、株式などの買いのチャンスだと思う」（29歳／技術職・化学）と逆境を逆手に取る声、「給与だけに頼らずお金を増やしたいから」（31歳／事務・アシスタント）、「もう会社には期待していない」（29歳／技術職・機械）など、家計防衛の点から投資を検討する声が上がりました。
いまだに見えない新型コロナウイルス収束への道。私たちの家計には、今後、ボーナスだけでなく、給与カットや雇用調整といったさらなるダメージが待ち受ける恐れも…。今こそ、改めて家計を見直すべき時なのかもしれません。
文＝矢口あやは
編集＝TAPE
■調査概要
実施期間：2020年7月10日～12日
対象：全国の25〜34歳の男女 会社員
手法：インターネットアンケート
モニター：Fastask
サンプル数：225名
対象：全国の25〜34歳の会社員・男女
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