「はたらくことは人生そのもの」介護事業経営者&YouTuber〈つよさんぽ。〉が考える“はたらくこと”

昨今、様々なジャンルの動画が配信されているYouTube。普段なかなか知り得ない専門職の世界にも触れられるようになりました。そんな中、注目を浴びチャンネル登録者数(2020年10月時点で3.6万人)を伸ばしているのが、介護事業経営者兼YouTuberとして活動する〈つよさんぽ。〉さん。介護の現状を伝える動画や、介護施設利用者さんと一緒に行うライブ配信は、同業者だけでなくその世界をよく知らない人にも大好評。今回は、そんな〈つよさんぽ。〉さんに「はたらくこと」についてインタビューを敢行しました!

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様々な経験をした後「介護」の道へ、そして独立

――〈つよさんぽ。〉さんは介護の仕事に携わる前、何をしていたんですか?
〈つよさんぽ。〉さん:介護の仕事に携わる前は、地元でさまざまなアルバイトを3~4年くらいやっていましたね。トータルで2~30個はやったと思います。でもある時「3~4年前と比べて自分は成長していない」と感じたので、上京を決意しました。「このままじゃダメだ、いますぐ環境を変えないとまずい!」と思ったんです。その時「自分のやりたいことは何だろう?」と考えた結果、興味を持ち始めたのが「介護」でした。

――介護の仕事に携わろうと思ったのはなぜですか?
〈つよさんぽ。〉さん:高齢化社会真っ只中で、今後も増加すると言われている日本において、介護の仕事は色々な可能性に満ちているんじゃないかと感じたためです。

――事業独立を意識し始めたのはいつ頃ですか?
〈つよさんぽ。〉さん:最初に意識し始めたのは24歳の時、いままでのアルバイトよりもはるかに介護の仕事の時給が高いことに疑問を持った時です。「なんでこんなに従業員にお金が支払えるんだろう? 仕組みを知りたい!」と思ったんです。

また、介護の会社に勤めていた社員時代に携わっていた新規事業の立ち上げ業務も独立の後押しになりましたね。立ち上げの仕組みを知り、さまざまな経験をするうちに「自分でも独立できるかもしれない」と思えたんです。結果そこで学んだことを活かして、介護事業所を設立することができました。

YouTuberとして活動するのは、自分と会社に興味を持ってもらうため

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――YouTubeを始めたきっかけを教えてください。
〈つよさんぽ。〉さん:実は当初、そこまで深い思いはなくて……訪問介護の動画を載せようとも思っていませんでした。しかも僕がYouTubeを始めようと決めた頃は、すでに多くの人が参入していて人気だったので、始め方としては流行りのSNSに乗るような感覚でした。

――なぜ訪問介護の動画を載せようと思ったんですか?
〈つよさんぽ。〉さん:事業独立の話が見えてきたからというのと、仕事とお金に関する話を動画にすればもっと再生数が伸ばせるんじゃないかと思ったからですね。その結果、僕が設立した「OUR合同会社」と「つよさんぽ。」の両方に興味を持ってもらえるといいなと。

――訪問介護の動画を載せた反響はどうでしたか?
〈つよさんぽ。〉さん:他の動画よりもかなり再生数が伸びましたね。その時「介護関連の動画は需要があるんだな」と実感しました。

はたらくモチベーションを維持するコツは「とにかく楽しむこと」

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――〈つよさんぽ。〉さんにとって「はたらく」とはどんなイメージですか?
〈つよさんぽ。〉さん:「生活を送るために必要なこと」「顧客にモノやサービス・新しい体験を提供して、その対価を得ること」というイメージが強いですね。

――同じように仕事を「生活を送るために必要なこと」と考えているものの、モチベーションを維持できない人もいます。
〈つよさんぽ。〉さん:「仕事を楽しむ」という意識を持ってみてほしいです。例えば僕の場合、小さい頃からRPGやアクションゲームが好きで、仕事に取り組むときは自分を「ゲームの主人公」に置き換えて楽しんでいます。

――となると、仕事上の「課題」や「タスク」が敵ということでしょうか?
〈つよさんぽ。〉さん:そうです、ゲームでは敵を倒せば経験値がもらえますよね。仕事でも同じように、課題やタスクと向き合って、それが出来るようになると、リアルな経験値が自分に還元されるんです。こうした経験を積み重ねていけば、自分自身をレベルアップさせられるし、その実感を得られれば、きっと仕事も楽しくなるはずです。

――ゲームをクリアする感覚で仕事も楽しめれば、モチベーションも維持できるということですかね?
〈つよさんぽ。〉さん:はい。どんなことでも「楽しみながら取り組む人」は最強だと思うんですよね。義務感で取り組む人よりも絶対に続くだろうし、夢中になれるし、自己成長にもつながるはずです。

――仕事を楽しむ上で、大事なことはありますか?
〈つよさんぽ。〉さん:まずは自分と向き合って、自分について整理することが大切なんじゃないかな。そうすると、何を武器にして仕事をすればいいのかがわかると思います。よく周りと自分を比べてしまう人もいますけど、その前に自分と向き合って自分を知る必要があると思うんです。

はたらくことは「人生そのもの」

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――最後に〈つよさんぽ。〉さんにとっての「はたらくこと」を一言で表してください。
〈つよさんぽ。〉さん:「人生そのもの」ですかね。はたらくことも人生そのものとして楽しんでいきたいという思いが強いです。そう思えるのはきっと、いま僕が携わっている「介護の仕事」も「YouTuberの活動」も自分で考えて決めた道だからだと思っています。

そしていま、僕は自分で決めたことで誰かに感謝され、お金を頂いている。これ以上に誇れることはないと思っています。だから寝る時以外すべて、会社やYouTubeのことを考えていてもまったく苦痛じゃないんです。むしろもっと楽しんで、結果にこだわっていきたいですね。

――ありがとうございます! では今後の目標を教えてください。
〈つよさんぽ。〉さん:会社経営に関しては、事業所の実績を伸ばしていくのが目標です。YouTubeに関しては、僕がやりたいことをやっていければいいと思っています。それをきっかけにOUR合同会社とつよさんぽ。に興味を持ってもらえれば最高です!

【プロフィール】
つよさんぽ。●OUR合同会社代表兼YouTuber。訪問介護の現状を伝える動画や、利用者さんを交えたライブ配信など、いままでにない新しいジャンルを開拓している。

文=トヤカン
編集=五十嵐 大+TAPE

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