「はたらくことは、自分磨きだと思う」。人気YouTuber・パパラピーズが考える、はたらく意味

2018年2月にデビューし、約2年でチャンネル登録者数を40万人にまで伸ばしたYouTuber・パパラピーズ。大きな体と笑顔がトレードマークの〈じんじん〉さんと、涼し気な表情から切れ味バツグンのツッコミを繰り出す〈タナカガ〉さんの2人に、「はたらくこと」について聞きました。インタビュー後編では、2人にとっての「仕事とはなにか」に迫ります。

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※インタビュー前編はこちら

溜め込まないで誰かに吐き出そう、辛いときは思い切り泣いたっていいじゃん

――パパラピーズさんのように好きなことをはたらく手段として活用している人もいれば、一方で、生活のためだけに仕事をして辛さを感じている人、仕事に対してモチベーションが上がらない人もいると思うんです。そうした人達の立場になって考えてみたとき、どうしたらはたらくことが楽しめたり、モチベーションが上げられたりすると思いますか?

タナカガ:アドバイスか……(考えている)。

じんじん:僕は介護士時代、ゴリゴリの正社員だったのでもうシフト表が出たら「休みの日になんの予定を入れようかな」って考えながらにらめっこしてました。わー……なんか思い出して懐かしくなってきた!ほんとにシフト制きつかったなー、夜勤とか早番とか。もう無理!うわ泣きそう!

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――時間が固定されていない勤務形態ってきついですよね。その時期はどうやってその辛い状況を乗り越えたんですか?

じんじん:僕はシフト表が出たら写メして、友達にそれを自分から送ってました!「はい!これシフト表だから空いてる日遊ぼ!」みたいな。そうやって休日に遊ぶ予定入れて、それをモチベーションにめっちゃ頑張ってました!だからシフト表見るの好きでしたよ(笑)。

タナカガ:わかる!結局はプライベートを充実させたら仕事も頑張れた!

じんじん:あと、仕事の中でモチベーション上げようと意識してましたね。特に先輩とかにありがとうって言われること、褒められること、頼られることには尽力しました。先輩に言われる前にもう全部やっちゃうみたいな。結果的にその日の仕事も円滑に終わるし、はたらく時間も短く感じる。モチベーションも自然と上がりましたね。

――些細なことかもしれないけど、ありがとうって言われると報われた感じしますよね。これってYouTuberの仕事にも通ずるところがあるように思えます。

タナカガ:確かに。それこそめっちゃ自分が落ち込んでるときとか「なんかもうしんどー」って時に、コメント欄とかSNSの投稿とかで、ファンの方からのメッセージを見ると「は!がんばろ!」って思います(笑)。私の場合、「憧れです!」ってコメントで書いてくれる方が多いんですけど、その憧れの対象になってる自分が落ち込んでるのってどうなん?って思っちゃうんですよね。

会社だったとしても同じで、慕ってくれる後輩とかに自分が弱ってる姿は見せたくない。それが逆に辛いときのモチベーションにもなるし、余計にがんばろって思えるかもしれないです。

じんじん:でも、どうしても辛いときは弱さっていうか人間味も出してもいいんじゃないかなって思います。僕もSNSで喜怒哀楽をありのままに見せてる時があるので。

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――溜め込まないで言葉にするってことが大事なんですかね。

タナカガ:うん。そう思いますし、泣きたいときに泣くってのも大事。

じんじん:えー、わかる!涙活(るいかつ)いいよね!めっちゃ好き!

タナカガ:泣きたいけど泣く理由がないときは、仲いい友達と三人で動物系の泣ける動画見て泣いてます(笑)。

じんじん:ちょっと待って!僕もそれ一人で見て泣いてた!(笑)

合わない人とはたらくときは仕事として割り切る!もしくは何も言わせない状況を自分から作ればいい!

――おふたりも、いままではたらいてきた中で、どうしても「この人と馬が合わないな…」と感じたことがあるかと思います。これは一般企業でもあるあるなんですが、そんな人と仕事することになった人に対して、おふたりはどんなアドバイスをしますか?

タナカガ:私も前バイトしてた時、毎回めっちゃ嫌味を言ってくる人がいたんですよ。なんか「あ、そんなこともできへんのや?」「言わなできへんなー」みたいな。

私、そいつに負けたくなさ過ぎて「こんなちんちくりんで仕事できひんやつに何で言われなあかんねん」的な精神で、逆に仕事を完璧に覚えてやりました。あいつに一言も文句言わさへんようにしたんです。その結果、言われなくなりましたよ。

――(笑)。その怒りが原動力になったんですかね?

タナカガ:そう!私いつもそうなんですよね。ムカつくと逆に燃えてできるタイプ。はっ!(燃えるポーズを取りながら)みたいな(笑)。それで完璧にできるようになれば、できてへんのに口だけ出してくる人に「○○やってないですよね?」って言えるじゃないですか。

じんじん:そうそう、自分ができてたら言えるもんね。ぶっちゃけ、そういう理不尽で浮いてる人って少数派だし、ちゃんと常識ある人は違和感覚えながら見てるじゃないですか。だからそういう時こそ、「これは仕事だ」って割り切るようにした方がいい。

もちろん、自分のミスで浮いてる人に怒られるのはしょうがない。そこは反省です。ただ、反省するべきところの話は聞いてあとはもう知らんぷりでいい。反省するふりして正しいアドバイスだけ吸収しますって感じで切り替えちゃっていいと思うんですよね。

タナカガ:うん、「そうですね、すいません」って言いながら心の中では「なんやねん」って思っててもいいと思います(笑)。

じんじん:良かった!あんたちゃんと「すいません」って言うんや!

タナカガ:当たり前やろ!

はたらくこと、それはエネルギーと自分磨き!

――それでは最後に。おふたりにとっての「はたらくこと」を一言でズバッと表してください。

パパラピーズ:え……なんだろ……(考えている2人)。

じんじん:……かっこよくキメちゃっていいですか?(笑)

――どうぞ(笑)。自身でハードル上げちゃってますけど大丈夫ですか?

タナカガ:じゃあ、かっこよくキメちゃってください!

じんじん:エネルギー!

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――その心は?

じんじん:やっぱり…えっと…(笑)。

タナカガ:しっかりしな!

――生きるためのエネルギーってことですか?

じんじん:そうですね……。

――本当ですか!?(笑)

じんじん:あ、ガソリンだ!ごめんなさい、ガソリン!そうそう、いま私たちは「死」に向かう乗り物に乗ってるんですよ。生き物であれば必ず迎える「死」を、自分らしく生きた証になるゴールとしたとき、仕事という名のガソリンは必ず使わないといけない。もしもガソリンがなかったら、ゴールにたどり着く前に動かなくなって終わりを迎えちゃうから。そう、エネルギーじゃない!ガソリンです!

――タナカガさんどうですか?

タナカガ:私か……。

じんじん:かっこよくキメよ?

タナカガ:わからへん、もういまガソリンとエネルギーしか出てこない(笑)。

――ちょっと考える時間あったほうがいいかもしれないですね。では考えていただいている間にじんじんさん、今後のYouTuberとしての展望、目標を教えてください。

じんじん:はい。目指せチャンネル登録者数100万人です!

――その先や他にやりたいことはありますか?

じんじん:それはまだ模索中です!みんなの前に立ちたいっていう気持ちは一緒やと思うんですけど。いまはとりあえず目の前のYouTubeに一生懸命取り組みます。だから今の夢は登録者数100万人のYoutuberですかね!

――ありがとうございます。……タナカガさん、思い付きました?

タナカガ:はい。はたらくことは、自分磨きです。

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じんじん:あー……とてもいい。

――すごくいいですね!では、その心は?

タナカガ:仕事をしてると得るものが多いから、ですかね。そこから学ぶこともあれば、仕事でもらったお金で自分も磨けるようになる。結果として自分を人間的にどんどん上へと押し上げていくことができるじゃないですか。

――素晴らしい!では、タナカガさんのYouTuberとしての展望・目標を教えてください。

タナカガ:じんじんと一緒で、登録者数100万人は絶対です。あと無謀かもしれないんですけどYTFF(YouTube Fan Fest)に出たいなと思います。去年、友人と見に行ったんですけど、あそこってYouTubeに興味がない人が見ても夢の舞台やってわかるくらい、キラキラしてるんですよね。私たちはいまやっと40万人やけど、いつかはそこに行けるくらい大きくなりたいなって思いがあります。まずはそこを目指して頑張ります!

 

前編はこちら:はたらく上では“負担”を半分に分け合いたい。男女2人組YouTuber・パパラピーズのこだわり

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【プロフィール】
パパラピーズ●2018年2月にYouTuberとしてデビューした男女2人組。おおらかでボケをかますじんじん(右)と、鋭いツッコミが冴え渡るタナカガ(左)の動画は、若い視聴者を中心に人気を集める。

取材・文=トヤカン
写真=ウエマリキヤ
編集=五十嵐 大+TAPE

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