デキる社会人だけが知っている!? 早起きのメリットと朝の習慣

「朝活」という言葉が一般的になった昨今ですが、「早起きに挑戦したけどダメだった」という方も多いのでは? それは早起きのメリットや、起きてから何をするかが明確でないからかも。デキる社会人はそれらを明確に持ち、早起きによって生産性を最大に高めているのです。

デキる社会人だけが知っている!? 早起きのメリットと朝の習慣

「朝活」という言葉が一般的になった昨今ですが、「早起きに挑戦したけどダメだった」という方も多いのでは? それは早起きのメリットや、起きてから何をするかが明確でないからかも。デキる社会人はそれらを明確に持ち、早起きによって生産性を最大に高めているのです。

そこで今回は、著書『「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!』で朝4時に起きる「ヨジラー」急増のきっかけをつくった池田千恵さんに、デキるビジネスパーソンにとっての早起きのメリットや、朝起きてからすべきことについて伺います。早起きの先には、どんな良いことが待っているのでしょうか!

早起きの3つのメリット


昔から「早起きは三文の徳」という言葉がありますが、実際にどのようなメリットがあるのでしょうか。

1.前向きになれる

「ビジネスパーソンには切り替えが大事。例え夜にクヨクヨしてしまっても、それを朝まで引きずれませんよね。しかし早起きして網膜に朝日を感じると、通称『幸せホルモン』と呼ばれるセロトニンが分泌されます。夜だと感情的になりがちな気持ちも、朝なら心身に安らぎを与えるセロトニンの効果で気持ちが落ち着き、客観的に分析できるので精神衛生上良いといえます」(池田さん:以下同じ)

日の出とともに起きたらカーテンを開き、朝日を浴びながら目いっぱい背伸びをする。それだけで前日までのことがきちんとリセットされ、一日の始まりを気持ちよく迎えられます。

2.段取り力がアップする

「早起きしたときの頭はクリアな状態。始業までの間、誰にも邪魔されずに一人でじっくり考える時間を持てるため、一日の段取りを逆算して考えることができるようになります。そうなると仕事がスムーズに進み、結果的に残業が減って趣味や家庭にあてられる時間が増えるのです。そして早く起きるためには早く寝る必要があるので、早寝の習慣が生まれます」

何げなく過ごす一日は、ほかのことに気を取られたりして、やるべきことがずるずると後ろに延びてしまいがち。しかし、朝の時間に一日の行動計画を立て管理することで、いつ何をやるべきかが明確になるため、気持ちにけじめをつけて仕事に取り組むことができるようになるのです。

3.健康になる

「早起きをすれば時間に余裕ができるので、朝からゆったりと、良くかんで味わいながら朝ごはんを食べることができます。朝からアゴをしっかり動かすことで、目が覚めて脳が働きやすくなりますし、もちろんお手洗いに使える時間も長く取れるので、お通じに不安を抱える人にとっても安心です」

家を出るギリギリまで寝ていたいという理由で、朝食を食べない人も多いはず。しかし朝食には、体温を上げて脳と体を目覚めさせる役割があり、毎朝きちんと食べることで一日のリズムを作ることができるのです。

早起き後にオススメの3つの習慣


では、一日をより良く過ごすためには、早起きしてからどんなことをすべきなのでしょうか?

1.仕事のシミュレーションをする

「ほかの人が出社する前に、先輩やチームのスケジュールを把握して、一日のシミュレーションをしておくと始業からすぐにエンジンをかけることができます。また、相談が必要な事項について一通り確認しておくことで、あらかじめ対応策を考えることができ、相談をスムーズに進めることができます」

2.読書をする

「夜、本を読んで、『へぇーなるほど。試してみよう』と思っても、一晩寝ると何を試すのか忘れてしまうことって多いですよね。しかし朝のまとまった時間で読書をすると、集中を遮るものがない分腰を据えて読めるので、意識が分散しない上、『試してみよう』と思ったことをその日からすぐに実践できます。『鉄は熱いうちに打て』とあるように、得た知識にブランクを入れず、すぐに実行することで、さまざまなスキルアップが可能になります。なかでも、ビジネス書や実用書、ビジネス系雑誌など、すぐに役立てやすいものを読むのがおすすめです」

3.「朝活」に参加する

「朝食会をはじめとして、読書会、朝ヨガ、座禅会、ランニングイベント、フリートーク交流会など、最近ますます盛り上がる朝活。そんな職場近くの『朝活』に参加することで、職場と家の往復では得られない出会いを得ることができます。また、朝活の終わりにはお互い『いってらっしゃい』と声を掛け合って別れるので、一人暮らしに寂しさを感じている人にとってもうれしいはずです」

早起きでデキるビジネスパーソンに


「時間がなくてやりたいことができない」「朝食抜きの生活で昼まで体力が持たない」とビジネスパーソンの悩みはさまざま。そんな悩みに心当たりがある人や、新生活のリズムを作りたいと考えている人は、早速明日から早起きを実践してみてはいかがでしょうか? それが、デキる社会人へのきっかけになるかもしれませんよ。

識者プロフィール
池田千恵(いけだ・ちえ)/Before 9(ビフォア・ナイン)プロジェクト主宰、CONECTA代表。図を活用した思考整理、情報発信、時間管理、目標達成手法を著書や講演、企業研修などで伝えるかたわら、朝9時までの時間を有効活用するための早朝セミナー「Before 9プロジェクト」を2008年より開催。ベストセラーとなった『「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!』(マガジンハウス)は、朝4時に起きる「ヨジラー」急増のきっかけに。『「ひとり時間」で、すべてがうまく回りだす!』(マガジンハウス)、『朝活 手帳』(ディスカヴァー・トゥエンティワン) など著書多数。「早朝グルメの会」も主宰。公式サイトはこちら。


※この記事は2015/05/18にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています。

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