自分のPDCAサイクル、考えてみない? すぐに実行できるキャリアプランの立て方

ビジネスシーンでもたびたび用いられる「PDCAサイクル」。計画し(Plan)実行に移し(Do)、結果を評価して(Check)改善する(Act)という流れですが、このPDCAサイクルを自分のキャリアプランに取り入れることで、転職やキャリアアップにも役立てることができます。 具体的にどのような効果があるのか、そして実行に移すために職務経歴書を活用した手順をご紹介します。

自分のPDCAサイクル、考えてみない? すぐに実行できるキャリアプランの立て方

PDCAサイクルをキャリアプランに取り入れる


まずPDCAをキャリアプランに取り入れることで、仕事の内容を振り返る機会が増え「同じ失敗を繰り返さない」という意識が強まる利点があります。また「転職のタイミング」や「年度初め(年度末)」だけではなく、振り返りが習慣化すると「なぜ成功して、なぜ失敗したか」の要因も思い出しやすく、今後のアクションにつなげていけるのです。

PDCAサイクルを回すことによる主な効果は以下の3つです。

客観的に仕事を捉えられ、今後進むべき道が見えてくる
期間を決めて実行することで、転職に適した時期が見極められる
改善を重ねることで、仕事の質があがる(転職をしなくても!)


つまり一定期間で振り返りを何度も行うことは、長い目でみると効果的な自分自身の成長へとつながっていくのです。

続いて、具体的なPDCAの流れを見ていきましょう。

PDCAサイクルの流れ


まずは3カ月・6カ月・1年など、仕事に合わせてPDCAサイクルを回す期間を決めてみましょう。そして、その期間に達成する目標や仕事の計画を立て、実行していきます。

期間が終わった後は、当初の計画がどのくらい達成できたかなどを評価して、再度計画を立てる。これがPDCAサイクルの大まかな流れです。次に職務経歴書を使ったPDCAサイクルの回し方を紹介します。転職予定の有無にかかわらず職務経歴書を作ることは自分のキャリアプランを考える上で非常に役立ちますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

1.自分の仕事の計画を立てる(Plan)


まず職務経歴書を書き、不足していると感じるスキルがあればそれを補う計画・目標を立てます。

2.計画に沿って仕事をする(Do)


週次・月次などの単位で計画を再確認しながら進めます。このとき、新たに出てきた興味や関心、必要なスキルや知識を書き留めておきましょう。

3.仕事の振り返りをする(Check)


決めたサイクルが終了した時点で振り返り。計画を実行したなかで、獲得した経験や知識、自分の強みを職務経歴書に反映します。

4.今の自分を客観的に評価する(Act)


転職エージェントに職務履歴書を見てもらい、スキルや知識の価値を評価してもらったり、興味がある求人に対し、自分のスキルがふさわしいかどうかを照らし合わせてみましょう。もし転職の意思がなくても、自分の市場価値を年収査定できるサービスもあります。

ここで注意したいのが、頭の中だけの振り返りで終わらせないということです。実際に資料にアウトプットするなどの行動に移さないと、なかなか目標達成には届きません。そこで、PDCAサイクルを確立するためのコツをご紹介していきます。

PDCAサイクルを確立する2つのポイント

 

職務経歴書は、定期的にアップデート


キャリアアップのためには、職務経歴書を書きアップデートしていくことがとても重要です。
職務経歴書といえば「転職のタイミングで作るもの」と思っている方が多いかもしれません。

しかし職務経歴書は、自分の経験(職歴)やスキルを記録する、いわばキャリアの貯金通帳。そこへアピールできるキャリアが蓄積されていくと、もっと貯めたいと思えますし、自分が足りないと感じていたスキルが追加されると達成感も芽生えます。
常に向上心を持ち続けるため、単なる転職活動のツールととらえず、普段からアップデートし続けてみましょう。

第三者からの目線で自分を再評価してもらう


「職務履歴書はキャリアの貯金通帳」といいましたが、スキルや経験の貯金は、ただ貯めるだけでは価値は発揮されません。歩んできたキャリアと目指すキャリアを比較して経験やスキルが一貫しているかなど、その質が問われます。

そこでキャリアの「質」を高めるために、客観的な第三者からの評価が有効です。

転職をする予定の有無にかかわらず、DODAエージェントサービスなどといったキャリアカウンセリングの無料サービスをうまく活用してみましょう。第三者から自分が思っていた以上の評価を得られたら「もっと活躍できる場所があるのではないか」と、今後のキャリアプランに転職という選択肢が加わるかもしれません。

一方思ったような評価が得られなかった場合、あらためて自分に不足している分野を確認し、PDCAに反映させていきましょう。

まとめ


仕事の案件で「こうしてPDCAを回して、売上を向上させて…」と口にするシーンはあっても、いざ自分自身のPDCAというと、どう実行に移せばよいか迷ってしまっていたかもしれません。

まずは職務経歴書に経歴を書き出してみて、自分の能力を目に見える形にするところから始めてみてはいかがでしょうか?



※この記事は2016/12/02にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています

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