今、社会では終身雇用・年功序列が崩壊しつつあります。昨年、日立製作所、ソニー、パナソニック、松下などの大手企業に始まり、多くの企業が年功序列を廃止しています。
このような時代背景を踏まえると、この先このままでいいのか、自分らしく働き続けられるのか…いろいろと悩んでしまいますよね。そんな時は、将来像をイメージするために「キャリアデザイン」を考えてみましょう。
キャリアデザインとは、自分「個人」の人生の仕事の部分を設計しデザインすることです。自分の過去の経験、スキル、価値観などを整理しながら、今後、仕事で成し遂げたいことや、実現していきたい将来像、実現するためのプロセスを明確にしていきます。
「何をしたいのかわからない」「どんな仕事に向いているのか知りたい」「このままこの会社で働き続けるべきか…」と悩んでいる人は、ぜひ、一度考えてみてください。
自身の考えを整理整頓することで、より理想的な働き方が見出せるはずです!
実際にはどんなことをすれば良いの?
<参考手順>
1.自分はどのような人間なのか?
2.自分にとっての仕事とは何か
3.価値観の整理
4.スキルの確認
5.キャリア展望を考える
6.そのためのやるべきこと整理
1.まず、自分がどのような人間なのかを知る
自分が何を考え、どんなことに興味がある人間なのかを整理することが第一歩となります。
物心のついた小学生から、中学生、高校生、大学生、そして現在に至るまで、いろいろな出来事や転機となったことを思い出してみてください。そこにはどんな感情がありましたか?興味のあることの共通項はありますか?仕事を通じて変化してことはなんだったでしょうか?
思い出しながら、整理することで、今の仕事への結びつきを考えることができます。
2.自分にとっての仕事とは何かを考える
自分にとって仕事とは何なのか?お金を稼ぐ手段なのか、生きがいなのか、趣味なのか。人それぞれ異なる本質について考えていきます。そして、なぜ現在の職に就いているのかを整理してみてください。
自分でなかなか整理ができなければ、まずは周りの人にどんな風に自分の仕事っぷりが映っているのか聞いてみてもいいかもしれません。
3.価値観の整理
自分はどのような価値観を持っているのかについて、書き出し整理します。
例えば、「私は」から書き始め、好きなもの、嫌いなもの、得意なこと、苦手なことなどを思いつくままに書き並べ、それらをまとめてみてください。
しっかりと自分の価値観を理解することにより、今後、自分が進みたい方向性や目指す所の選択がしやすくなります。
4.スキルの確認
自分のスキルの確認を行います。
今までの仕事の中で、あなたはどんなスキルを養ったでしょうか。何ができるでしょうか。
資格を取得した人や、営業を多くして根性がついた人などさまざまだと思いますが、一度整理してみてください。
5.将来のキャリア展望を考える
1~4を元に、自分が仕事をする中で進みたい方向性を定めていきます。
今の仕事でやりたいことがあるのか、他の仕事にチャレンジするべきなのか、部下を持つマネージャー職に就きたいのか、新しい事業部を発足させたいのか、独立したいのかなど、自分の興味、価値観に合う仕事・働き方を探すことが非常に重要です。
今のところ思いつかない…という方は、尊敬する人を思い浮かべたりして、自分がなりたい姿を想像してみてください。
6.やるべきことの整理
そのキャリア展望に向けて、やるべきことは何なのかを整理します。
やりたいことに目を向けつつ、これから身につけていきたいことを考えます。上記内容を踏まえて、例えば今後3年間、どうしていくのか計画を立ててみてください。
そうすることで、現状をどう変えていく必要があるのか、見えてくるでしょう。
まとめ
キャリアデザインでは、自分の中でやりたいこと、その方向性を定め、軸に据えることが重要です。
若い内からしっかりとしたキャリアデザインを行い、自分にあった将来をつかみ取りましょう。このままでいいのか…悩んでいるあなたは今を見直すチャンスです!
※この記事は2016/11/04にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています。
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