あなたは1カ月のうちに本を何冊読みますか? 本を片手に、お昼休みや通勤時間を過ごす方、最近は忙しくて読めていない方…ライフスタイルに合わせて、本との接し方はさまざまかもしれませんね。
今回のキャリアコンパスでは、全国の20代ビジネスパーソン男女300人を対象に、「読書」に関する調査を実施。 皆さんから聞いたオススメの本も多数紹介しているので、ゴールデンウィークのお供に特別な1冊を見つけてみてはいかがでしょうか?
読書の習慣ありは36%、なし派の理由は「時間がない」
今回は、漫画や雑誌を除く書籍を対象にアンケートを行いました。
まずは普段の読書習慣から聞いてみましょう。
読書を「していない」派が64%と、「している」派を大きく上回る結果となりました。「していない」と答えた方に、その理由を聞いてみました。
・仕事と育児で忙しく、いつの間にか読まなくなってしまった(女性/28歳/金融・保険)
・連続して読書をする時間がなかなか取れず、毎回続きから読んでも忘れてしまっているから読まなくなった(男性/28歳/流通・小売業)
1冊を読み終わるまでにまとまった時間が必要となる読書は、忙しいビジネスパーソンにとって少し負担に感じるのかもしれません。
普段から隙間時間で雑誌やSNS、ネットの記事は見ているという方であれば、それを短編小説など気軽に読めるものに置き換えてみてはいかがでしょうか。きっと疲れた時の気分転換にもなりますよ。
プライベートで使うお金や時間を、読書ではなく自分が好きなことに使っているからという回答もちらほら。
・小説より漫画の方が好き(女性/23歳/教育・医療サービス・宗教)
・読みたいけれど、じっとしているのが苦手ですぐウロウロしてしまう。体を動かすスポーツの方が好き(男性/24歳/金融・保険)
今回のアンケートでは「読みたいけれど…」という声が多数聞こえてきました。
例えば、毎朝の10分だけを読書の時間にしてみるなど、無理のない範囲で本を読むきっかけをつくってみませんか? 10分なら気軽に始められますし、生活にもメリハリがつきそう。
また、朝活読書は仕事にも良い影響を与えてくれるそう。キャリアコンパスでは『仕事の成果につながる「朝活読書実践術」』をご紹介しています。ぜひ参考にしてください。
やっぱり「嫌われる勇気」はすごかった! 20代が選ぶおすすめの本
続いて読書の習慣がある方に、1カ月に何冊の本を読んでいるのか聞いてみました。
もっとも多い回答が2~3冊。だいたい2週間に1冊のペースで読んでいるようです。週に1冊以上読んでいる方は、全体の13%ほど。
そんな彼らに聞いた、おすすめの本とその理由をご紹介します。まずは特に回答が多かった次の3冊。
(読者の声)
・自分に自信がない人へ、自分を好きになれる方法を教えてくれる1冊(男性/22歳/教育・医療サービス・宗教)
・哲学に偏らず、アドラー心理学も混ざっている内容で面白い(男性/25歳/自動車・輸送機器)
『海賊とよばれた男』講談社/百田尚樹:著
(読者の声)
・映画を先に見て、本を手に取った。激動の時代、現在の日本の礎をつくったビジネスパーソンの情熱がうかがえる(男性/29歳/公務員)
・小説として面白いし、戦後の石油事情がよくわかって勉強になる(男性/28歳/エネルギー・素材・産業機械)
『西の魔女が死んだ』新潮社/梨木香歩:著
(読者の声)
・小学5年生で読んだ時から、ライフステージが変わる度に手に取る。その時々で考えさせられることが変わる(女性/23歳/教育・医療サービス・宗教)
・繰り返し読みたくなる本。人の温かさに感動させられる(女性/24歳/公務員)
大ヒット作となった『嫌われる勇気』、映画化もされた『海賊とよばれた男』。大きな話題を呼んだ2つの作品からは、「面白いだけでなく、役に立つ・勉強になる」という感想が聞かれました。中学生の少女が主人公の『西の魔女が死んだ』は、学生時代に読んで、大人になって再び手に取ったという方も多いのではないでしょうか。
続いては、気になるコメントをいただいた本をいくつかピックアップ!
小説編
(読者の声)
・特攻隊と聞くと悲劇の話に思えるが、そこに男気や家族を守る愛が描かれており、残り50ページは涙もページをめくる手も止まらない(女性/24歳/教育・医療サービス・宗教)
『本日は、お日柄もよく』徳間書店/原田マハ:著
(読者の声)
・言葉の持つ力に気付かされる小説。今まで読んだ本の中で一番人生に影響を与えてくれた(女性/25歳/教育・医療サービス・宗教)
『星の王子さま』岩波書店、他/アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ:著
(読者の声)
・子どもの心を忘れない。そんな気持ちを常に抱かせてくれる本(女性/22歳/流通・小売業)
先ほどご紹介した『海賊とよばれた男』の著書である百田尚樹さんの作品、『永遠の0』も20代に人気。こちらも映画化されて熱い注目を集めました。本とあわせて鑑賞してみてはいかがでしょうか。
実用書・その他
(読者の声)
・読むと部屋の片付けをしたくなる。おかげで部屋はいつも綺麗です(男性/27歳/流通・小売業)
『金持ち父さん 貧乏父さん』筑摩書房/ロバート・キヨサキ、シャロン・レクター:著
(読者の声)
・お金について具体的に教えてくれる。ビジネスパーソンにも役立つと思う(男性/26歳/流通・小売業)
『死ぬまでに行きたい! 世界の絶景』三才ブックス/詩歩:著
(読者の声)
・見ているだけでも癒されるし、旅行デートの場所選びに使える!(男性/26歳/情報・通信)
「本当に必要なモノだけを持つ」というライフスタイルで注目を浴びたミニマリスト、佐々木典士さん。キャリアコンパスではそんな「ミニマリスト」という生き方を佐々木さんご自身に語っていただきました。書籍と一緒に、こちらの記事も一緒に読めばますます気づきが増えるかも。
まとめ
読書は感動やワクワクを味わえるだけでなく、他者の生き方や考え方をなぞりながら自分も知ることができる貴重な機会です。そしてその経験があなたの人生を変えるきっかけになるかもしれません。
ぜひ、人生の一冊に出会う読書の旅を楽しんでみてくださいね。
(文・編集:東京通信社)
<調査概要>
【対象者】20歳~29歳のホワイトカラー系職種の男女
【回答人数】310名
【雇用形態】有職者(個人事業主、自営業、パート・アルバイト、学生、主婦、無職は除く)
【調査手法】ネットリサーチ会社を利用したインターネット調査
【調査期間】2017年10月20日~2017年10月21日
※記事中の割合データは、複数回答・四捨五入の関係で合計値が100%にならない場合があります。
※この記事は2018/05/01にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています
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