入社したての頃は、楽しめていたはずの仕事。それがいつの間にか、やりがいを感じにくくなってしまう・・・。一体、その原因はどこにあるのでしょうか?
今回話を伺った、心理&キャリアカウンセラーの瀧本博史氏によると、「理想と現実のギャップ」、「中長期の目標がない」ことが原因として挙げられるそうです。
自分が思っていたほど評価されない。闇雲に頑張っている感覚が仕事をつまらないものに変えていく・・・
「こんなことがやりたい!」
きっと多くの人が、何かしらの目標を持った状態で今働いている会社に入ったことでしょう。最初は目標を達成するべく、愚直に仕事をこなしていったと思います。それが、次第にやりがいを感じにくいものになっていく・・・。
原因は努力が報われなかった、全く褒められないといったことにあり、瀧本氏は「自分では頑張っていたと思っていたのに、上司の反応が冷たく、思ったような評価をされないと人はつまらなさを感じてしまう」と言います。
皆さんの中にも、全く上司が評価してくれない・・・。そんな経験をしたことがある人がいるのではないでしょうか?もちろん、中には「絶対見返してやる!」と、上司からの反応を発奮材料にする人もいると思いますが、ずっと評価されないままだと、「仕事=つまらないもの」というイメージが頭から離れなくなってしまいますよね。
そういった人に対して、瀧本さんが提案するのは「◯◯まで頑張ったら、××をしよう」という飴と鞭作戦。
お菓子だけではダメ。大切なのはバリエーションを増やすこと
よく、「この仕事が終わったら、お菓子を食べよう」と決めて、仕事に取り組んでいる人もいると思います。自分なりのルールを決めて仕事に取り組むことは良いのですが、瀧本さんは「お菓子を食べるだけでなく、もっと五感を使ったほうがいい」と言います。
五感とは、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚という5つの感覚のこと。多くの人が実践しているであろう、お菓子を食べるという行動は味覚を刺激するもの。これを実践することで、目標を達成した感覚・満足感を味わえるのですが、ずっとお菓子を食べ続けているだけでは、途中で飽きてしまう可能性が高く、健康にも良くないそう。
大切なのは、ご褒美のバリエーションを増やすこと。そうした背景もあり、瀧本さんは味覚だけでなく、もっと五感を使うべきというのです。
アロマや音楽で嗅覚・聴覚などを刺激してみよう!
とはいえ、急に「五感を使ったほうがいい」と言われても、「何をすればいいの?」と思う人も多いでしょう。そこで、瀧本さんに具体的な方法も伺いました。
1. 視覚
自分の目に入って、気持ちが切り替わるものであれば何でも良いそう。例えば、彼女の写真や友達の写真をデスクに飾っておく。また、友人の遊んでいる写真が見れるFacebookなどを見てみるといったことも効果的とのことです。
2. 聴覚
これは知っている人が多いと思いますが、音楽を聴くことで聴覚が刺激されます。オススメはヒーリングミュージックやジャズですが、瀧本さんは「落語は一定のリズムで成り立っているので、リラックス効果がある。ぜひ聞いてみてほしい」と言います。
3. 嗅覚
嗅覚を刺激したいのであれば、直接脳に作用し、リラックス効果の高いアロマがオススメとのこと。香りは、たんぱく質の分泌を促す効能が期待できるグレープフルーツが良いそう。気分が晴れやかになるだけでなく、たんぱく質が分泌されることによって、脂肪燃焼も期待できるので健康にも良い効果があるのです。
4. 味覚
前述しましたが、味覚を刺激するのであれば自分の好きなものを食べるのがオススメ。ただし、スナック菓子ではなく、チョコを食べて糖分を補給するようにしましょう。疲労回復やストレス解消に役立ちます。
5. 触覚
これに関しては言わずもがなですが、体を動かすこと。ジムなどが一般的ですが、オフィスで激しい運動はできません。そこでオススメなのが、適度にオフィス内を歩くこと。トイレに行く回数を増やしてみたり、近くの席の人に話しかけに行ったり、歩く回数を増やしてみることで気分もリフレッシュできるそうです。
自分だけのルールを作って、仕事をもっと楽しいものに!
仕事を通して自分がやってみたいこと、達成したいこと。人それぞれ、何かしらあると思います。しかし、現実は厳しく、上司から怒られたり、全く成果が出なかったり、自分のイメージ通りに進まないことのほうが多いと思います。
その現実に対して、一喜一憂していると、モチベーションの浮き沈みが激しくなり、次第に仕事のやりがいや楽しさが見出せなくなってしまうでしょう。そのような状態にならぬよう、自分だけのルールを決めて仕事に取り組んでみてください!その際、意識するのは五感を使うということ。5日間、それぞれの感覚を刺激するルールを作れば、毎日違った楽しみを味わうことができ、仕事のやりがいも見失わずに済むでしょう。
※この記事は2016/11/04にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています。
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