パワポのページ番号の挿入方法を解説
パワポのスライドにページ番号を挿入する方法は大きく分けて2つあります。
① 「挿入」機能でページ番号を挿入する方法
② 「テキストボックス(プレースホルダー)」としてページ番号を挿入する方法
①の場合、デフォルトでは右下(フッターの右)にページ番号が挿入されます。ページ番号自体をオブジェクトとして選択でき、内容の編集も直接入力で可能です。
一方、②では「スライドマスター」を開き、任意のテキストボックスに対してページ番号の設定をすることになります。なお、スライドマスターとは、スライドの背景、文字色、文字サイズなどの体裁を一元管理できる機能です。これを使うと編集の手間を大幅に削減することができ、さらにはスライド全体の統一感をもたせることにもつながります。
ただしスライドマスターを使用した場合、ページ番号がスライドに埋め込まれるため、スライドマスター機能内でしか書式や位置の編集はできません。
①「挿入」機能でページ番号を挿入する方法
「挿入」機能でページ番号を振る方法は次の通り。
- 「挿入」 タブ→「スライド番号」を選択
- 「ヘッダーとフッター」のダイアログボックス内にある「スライド番号」にチェックを入れる。
- 「すべてに適用」を選択して完了。
② 「スライドマスター」機能と「テキストボックス」でページ番号を挿入する方法
スライドマスターでページ番号を入れていく場合は、次のような手順を踏みましょう。
- 「表示」タブ→「スライドマスター」を選択し、スライドマスターを開く。
- スライドマスターを開いた状態で、「挿入」タブ→「テキストボックス」を選択。
- ページ番号を入れたい場所にテキストボックスを置く。
- スライドボックス内に「‹#›」を入力する。
- 「スライドマスター」タブ→「マスター表示を閉じる」をクリックして完了。
※また、「スライドマスター」機能を使った場合でも、〈①「挿入」機能でページ番号を挿入する方法〉でページ番号を挿入することができます。
この方法でページ番号を挿入すると、ページ番号自体を選択できません。そのため、作業中に位置を間違えてずらしてしまったり、削除してしまったりする心配がなくなります。
【補足】パワポのページ番号は「スライドマスター」と「レイアウトマスター」どっちで設定すべき?
ページ番号の挿入時にスライドマスターの機能を使う場合は、「スライドマスター」と「レイアウトマスター」の違いを理解しておいたほうがいいかもしれません。
「表示」タブ→「スライドマスター」を開くと、画面左側にレイアウト一覧が登場します。そして、その一番上が「スライドマスター」です。そして、それより下が「レイアウトマスター」となります。
スライドマスターとは、表紙を含む全スライドの設定を行う場合に使います。そして、レイアウトマスターは、「表紙だけ」「本編だけ」など部分ごとにデザインの一括変更を行いたいときに使用します。
つまり、すべてのスライドに適用したいデザインはスライドマスターに、一部だけ適用したい場合はレイアウトマスターで設定をしておくということです。
パワポのページ番号を消す方法
一度挿入したページ番号を削除したい場合は、先ほどとは逆の操作を行います。
- 「挿入」タブで「スライド番号」を選択。
- 「ヘッダーとフッター」のダイアログボックス内にある「スライド番号」のチェックを外す。
- 「すべてに適用」を選択して完了。
手順3の「すべてに適用」を選択すると、スライドの2枚目以降もページ番号が削除されます。
一方で「適用」を選択すると、そのスライドのみページ番号を非表示にすることができます。ただし、あくまで「非表示」にしているだけなので、以降のページ番号が繰り上がることはありません(例えば、1ページ目を非表示にしても、2ページ目のページ番号は2のままとなる)。
パワポのページ番号をカスタマイズ・編集しよう
ここまで基本的なパワポのページ番号挿入方法を解説しました。続いて、もう少し詳しくページ番号のカスタマイズ方法を紹介していきます。
ページ番号の位置を変更する
パワポでスライド番号を設定する場合、デフォルトではスライドの右下にページ番号が挿入されるようになっています。挿入位置は好きなように変更でき、その場合はスライドマスターを使って操作していきます。
- 「表示」タブの「スライドマスター」を選択。
- 「‹#›」と表示されているテキストボックス(プレースホルダー)をドラッグで好きなところに移動させる。
- 「スライドマスター」タブ→「マスター表示を閉じる」を選択して完了。
ページ番号のフォントや文字サイズを変更する
ページ番号のフォントや文字サイズも変更可能です。冒頭紹介した「①「挿入」機能でページ番号を挿入する方法」でページ番号を振ると、標準では文字サイズがかなり小さく表示されます。
スライド番号のフォントサイズやフォントを変えたい場合は、これまでと同じくスライドマスターを利用しましょう。「スライドマスター」を開いた状態で、「‹#›」のテキストボックス(プレースホルダー)を選択し、「ホーム」タブから好きな書式を設定します。
ページ番号に総ページ数の分母を入れる方法
スライドの枚数が多いほどページ番号を入れたほうが、分かりやすいものになります。さらに、「1/10」というように総ページ数を表示させると、資料の作る側にとっても見る側にとっても親切です。「何ページ/総ページ数」の挿入方法は次の通りです。
- スライドマスターを開いた状態で、「‹#›」のテキストボックスを選択。
- 「‹#›」を「‹#›/総ページ数」に打ちかえる。(全部で10ページなら、「‹#›/10」と入力)
- 「スライドマスター」タブ→「マスター表示を閉じる」を選択して完了。
表紙にページ番号を表示させない方法
「表紙にあたる1ページ目にはページ番号を入れたくない」という場合もあるでしょう。2ページ目からページ番号「1」をスタートさせるには次のような手順を踏みます。
- 「挿入」タブ→「スライド番号」(「ヘッダーとフッター」でも可)を選択。
- 「ヘッダーとフッター」ダイアログボックスの「スライド番号」と「タイトルスライドに表示しない」のチェックを入れて、「すべてに適用」を選択。
- 「デザイン」タブ→「スライドのサイズ」→「ユーザー設定のスライドサイズ」を選択。
- 「スライドのサイズ」ダイアログボックス内の「スライド開始番号」を「0」にする。
- 「OK」をクリックして完了。
少しだけ補足をすると、手順1~2は「表紙にスライド番号を入れない操作」です。そのままだと2ページ目のスライド番号が「2」となってしまうので、それを手順3~5で修正していくというのが大きな流れです。これをすることで表紙のスライド番号が0となり、2枚目以降のスライド番号が1からカウントアップされていきます。
表紙以外のページ番号も消えてしまうときの対処法
先ほどの手順2で登場するタイトルスライドとは、スライドマスターのレイアウトのひとつです。
レイアウト一覧は「ホーム」タブ→「レイアウト」で確認できます。
表紙のみページ番号を非表示にしたくても2ページ目以降のレイアウトが「タイトルスライドになってしまっている」と、タイトルスライドに該当するすべてのスライドでページ番号が非表示になってしまいます。
表紙以外のページ番号も消えてしまうという場合は、該当スライドのレイアウトをタイトルスライド以外に変更しましょう。変更したいスライドを「右クリック」→「レイアウトを選択」または「ホーム」タブ→「レイアウトを選択」して好きなレイアウトを選びましょう。
任意の途中のページからページ番号をスタートさせることはできる?
3ページ目以降のページ番号を1からスタートさせることはできるかどうかについて、結論からいうとできません。パワポの標準機能では、2枚目のスライドからページ番号「1」を開始するのが限界です。(「スライドのサイズ」ダイアログボックス内の「スライド開始番号」を「-1」にすることができないため)
一応、目的別スライドショーという機能を使えば、変則的に任意のページからページ番号をスタートさせることはできます。ただあまり実用的ではないため、どうしても途中のページからページ番号をスタートさせたい場合は手入力で地道に「ページ番号を設定」したほうが早いかもしれません。
ページ番号を埋め込む方法
ページ番号を埋め込むためには、すでに説明したように「スライドマスター」を開いてテキストボックスでページ番号を挿入します。改めてその手順を以下に示しておきます。
- 「表示」タブ→「スライドマスター」を選択し、スライドマスターを開く。
- スライドマスターを開いた状態で、「挿入」タブ→「テキストボックス」を選択。
- ページ番号を入れたい場所にテキストボックスを置く。
- テキストボックスを選択した状態で、「挿入」タブ→「スライド番号の挿入」をクリックすれば完了。
まとめ
この記事では、パワポにスライド番号を挿入する方法を紹介しました。スライドに番号をつけたいときは、今回解説したスライド番号の設定方法を参考にしてみてください。
また、パワポのスライド番号はスライドマスター機能とも深く関わっています。スライドマスターの使い方も一緒に覚えておくとパワポスキルがさらにアップできるので、この機会に併せてマスターしてみてはいかがでしょうか。
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