もしかして自分も? 実は多い大人の「ADHD(注意欠陥・多動性障がい)」の特徴とは?

「机の上がどうしても片付けられない」「取引先とのアポを忘れてしまう」。そんな失敗を繰り返してしまったことはありませんか? 先に挙げたような特徴には、ADHDと呼ばれる注意欠如・多動性障がいという発達障がいである可能性があるといわれています。

もしかして自分も? 実は多い大人の「ADHD(注意欠陥・多動性障がい)」の特徴とは?

「机の上がどうしても片付けられない」「取引先とのアポを忘れてしまう」。そんな失敗を繰り返してしまったことはありませんか? 先に挙げたような特徴には、ADHDと呼ばれる注意欠如・多動性障がいという発達障がいである可能性があるといわれています。

「もしかして自分もそうなのでは……」とドキッとしてしまった人のために、『「片づけられない!」「間に合わない!」がなくなる本―ADHDタイプの「部屋」「時間」「仕事」整理術』(大和出版)などの著書で知られる司馬理英子さんにADHDを見分けるチェックリストを教えてもらいました。

ADHDのチェックリスト


□ 部屋が散らかっている
□ 遅刻してしまう
□ 「だらしない」と人から言われたことがある
□ 仕事に取りかかるのが遅い
□ 事務作業といった単純業務が苦手
□ 決められたやり方をするのがイヤ
□ 好きな仕事なら集中できる
□ 実は「自分はダメな人間だ」と思っている
□ モノが捨てられない
□ 忘れものが多い
□ 家事が苦手
□ 〆切り前にあわてる
□ 思いつきで行動する
□ 気が散りやすい
□ 心配・不安を感じがち

これらの項目の多くが当てはまる人は、ADHDタイプの可能性が高いとされています。ではADHD患者と単純に注意力が足りない人の違いは何なのでしょうか?

「ADHDの人の特徴として分かりやすいのは、継続して地道に仕事をすることが苦手なことです。自分が興味を持てる分野のときや面白そうだなと思っている仕事においては、意欲的に取り組み、瞬発力を発揮することもあります。普段の人付き合いも悪くありません。その一方、ルーティンワークや単調な繰り返しやるべきことを忘れてしまったり先延ばしにしたり、うっかりミスを連発しがちです。こういった相反する性格がADHD患者とそうでない人の差といえます」(司馬さん)

いかがでしたでしょうか? ADHDの症状に、頭を抱えるだけでは解決には向かいません。ここに挙げた特徴に合致すると感じた人は、まずは専門医に相談してみてはいかがでしょうか?


(識者プロフィール)
司馬理英子(しば・りえこ) / 岡山大学医学部、同大学院卒業。1983 年渡米。アメリカで4人の子どもを育てるなか、ADHD について学ぶ。1997 年『のび太・ジャイアン症候群』(主婦の友社)を執筆し、ベストセラーに。帰国後、東京都武蔵野市に発達障がい専門のクリニックである「司馬クリニック」を開院。子どもから大人まで、発達障がいの治療を行っている。著書に『どうして、他人とうまくやれないの?―アスペルガー・タイプの人間関係・仕事・生活術』や『「片づけられない!」「間に合わない!」がなくなる本―ADHDタイプの「部屋」「時間」「仕事」整理術』(ともに大和出版)などがある。

※この記事は2014/04/14にキャリアコンパスに掲載された記事を転載しています。

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